以前に見たテレビ番組で、印象に残っている場面があります。
それは、わたしたちにとっては当然のことで、何とも思わない日本文化について、諸外国の方々はどのように感じているのかを、紹介しているバライティーでした。
渋い煎茶をひとくち飲んだアフリカ系の男性は、開口一番「なぜ、こんな苦いお茶に、砂糖を入れないのか」と言いました。
「わが国では、お茶は苦いものなのです」。筆者なら、そう答えるかなあと、思っていると、お茶屋の女将さんはこのように答えました。
「渋いお茶といっしょに甘いお菓子をいただくと、お菓子の味がひきたつのです。だから、砂糖は入れません」
なるほど。苦さと、甘さのコントラストがおいしさの秘訣なのかと、妙に感心しました。
言われてみると、疲れたときは甘いものも欲しいですが、苦味も恋しくなりませんか?
スイーツの名脇役にふさわしい、渋く、苦く、芳ばしいお茶を紹介します。
粉茶
「粉茶」とは、深蒸し煎茶や、玉露の茶葉のくずを集めたお茶のこと。鮨屋のお茶と言えば、わかりやすいと思います。濃くしっかりとした味が出るのが特徴で、お茶漬けや洋菓子とも抜群の相性です。
急須を使わず、直接、茶漉しに茶葉を入れて、熱湯で入れるのがポイントです。
キーマン
中国原産の紅茶です。ダージリンや、アッサムにくらべて、ややスモーキーで、パンチが効いた味わい。濃く抽出してミルクティーにすると、芳醇でコクが楽しめます。
ブラック(ストレート)なら、油っこい料理にあわせると、さっぱりとした後味とキレの良さに感動します。
深蒸し煎茶
日本茶と言えば、玉露。とはいえ、お値段が張るので、自分のために購うには・・・と躊躇される方も多いのでは。そんなときには深蒸し煎茶がおすすめです。従来の煎茶よりも、しっとりとした深いおとなの風味に満足していただけるはず。
この記事を書いた人
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82年岡山県玉野市生まれ。同市在住。歌誌「短歌人」に出詠中。
新聞・雑誌の読者投稿を経て、2014年から、ライターとして活動開始。
短歌実作の話をすると、某読者様に「与謝野晶子みたい」と言われました。しかし、作品ではなく、外見のことだ判明して撃沈。以来、自称ニューハーフ顔だと信じこみ、たくましい髪質と骨格を、カバーしながらも、生かす美容と、ファンションを研究中です。
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