リルコノ
2014/09/21 09:09

日本もそうなるべき?高税金・高福祉社会の実態

お金に関する話
こんにちは。Lilcono(リルコノ)ライターのshihoです。今回は少しだけ硬いお話をさせていただきます。経済や政治に興味のある方はぜひともご覧ください!
私の現在住んでいるスウェーデン(北欧)の最大の特徴と言えば、皆さんもご存じの通り高い税金で高福祉の国です。国民の幸福度が高い国ランキングでも常に上位に立っているのが北欧の国々。
また、平等主義を掲げているスウェーデンは国籍・貧富・性別などに関係なく全ての人が平等に福祉サポートを受けれられる権利が与えられると言うのが最大の特徴です。
日本とは違った税金と政治のシステム。皆さんはどう感じるでしょうか?今回はその高税金・高福祉のメリットとデメリットに分けて簡単にお話しようと思います。

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税金大国の姿

私たちの生活に身近な消費税は、なんと日本の約3倍の25%!!食品は12%ととにかく税金が高い!
スウェーデンの税金の仕組みはとても細かく分類されており、他にも色々なところで税金を国民は納めています。
そして、その税金をめぐって現在スウェーデンの政府で課題とされている問題は大きく分けて3つ。教育・ヘルスケア・雇用です。
また、税金大国の国民の大きな特徴は政治への関心が非常に高いということです。若者同士の飲み会に行ったって政治の話が出ることもあるんです。20代30代の若い議員もたくさん。収める税金が高い分、国民の政治への関心が高まり国全体で政治が活発になっているように見受けられます。

 

教育

北欧の教育は?
メリット
ここスウェーデンの教育施設は保育園から大学まで基本的に全て国が運営しています。そして驚きなのが授業料が無料!!もちろん大学もです!!
おまけに保育園から高校までは無料で給食がもらえるとまで来たら、日本のように子供の教育費で両親が頭を抱えると言うストレスが一切無くなりますよね。もっと驚きなのが、学校から各自にi-padやパソコンが貰えると言うケースもあるそうですΣ(゚Д゚)
私的にはそこまでする必要は無いんじゃないかとちょっと否定的です。子供からしたら嬉しいことですけどね。
ちなみに私は今、スウェーデン語を勉強するために学校に通っています。もちろんそれもタダなんです!!かなり助かっています!

デメリット
ここまで聞くとただ良いことばかり。しかし問題点も。学校同士で生徒の確保のために競争している日本と比べで全ての人が同じ教育と言うでスウェーデンはなかなかのゆとり教育になっているようです。子供たちの勉強能力が低下傾向にあります。
中でもスウェーデン社会で先生の給料がとても低く設定されており、政府は今後先生の給料と学校への資金を増やし、教育の向上を目指すとのことを言っています。成績のつけ方から授業仕方など国によって全然違うんだな。と考えさせられます。

 

ヘルスケア

北欧のヘルスケアは?
メリット
医療に関しても特に子供にはカナリ手厚いスウェーデン。20歳以下はなんと医療費無料。大人の場合でも個人負担はとても低く、一定の額を超えるとそれ以降は無料になります。
女性にとって嬉しいのは、マンモグラフィー検査を無料で行ってくれます。また出産費用も病院のベッド代程度の額しか自己負担しないんです。(ホテル以下のお値段)
老後の心配もここではありません。介護施設の入居や、ホームヘルパーを雇うのも無料。国民は高い税金を払う分、税金により生まれてから老後まで国に保護されています。

デメリット
ここで大きな問題は、医師・看護師・介護士の大幅な不足です。彼らの給料ももちろん税金。日本の個人開業病院などと違い労働時間に比べて給料は相当低め。
そうなると病院はどうなるか?本当に緊急の場合を除いて人々は診療までかなり待つというのが当たり前になってきます。私の友人は骨折をして病院で4時間も待たされたんだどか!病院の診察予約は当たり前。診察が3日後なんてのも当たり前。ちょっとした風邪程度なら人は病院には行きません。
介護士の不足も今後少子高齢化傾向に進みつつあるスウェーデンでは深刻な問題です。

 

雇用

北欧の雇用は?
メリット
スウェーデンの雇用システムはとても厚く、育児休暇は両親がしっかり取得できたり、社員を簡単にクビするということはまずありえません。事業主は国に雇用に関する税金をかなり納めています。また、仕事が無くなった際のサポートも国の機関で行ってくれます。

デメリット
事業主は人を雇用しただけ税金を納めなくてはなりません。つまり余分に人を雇用はせず、雇用に対して慎重になるので日本に負けず劣らずの就職難なんです。税金が高いおかげで個人事業を起こすことも難しく、スウェーデンで最大の問題と言えるでしょう。雇用に関しては全体的にとても保守的です。


光があれば影もある。まさに今回のテーマにピッタリな言葉です。デメリットもありますが、まだ国民からの幸福度はカナリ高めなスウェーデン社会です。今後どうなっていくのか?私もしっかり自分の将来を考えていかなくてはなりません。
皆さんも、もう1度日本の政治に目を向け税金のありかたや国の政策について考え直してみてはいかがでしょうか?

この記事を書いた人

shiho
shiho
スウェーデン在住。
海外に住むなど全く予想していなかった20代前半は埼玉で普通のOL暮らし。

ある時日本で突然知り合ったスウェーデン人の彼の影響で言葉も話せないのに(英語も×、、、。)移住を決意。
現在スウェーデン語を勉強中。
3年の同棲生活を経て国際結婚となるが大変なことも多い。

新しく出会う人々は個性的な人ばかり!!
刺激的でワクワクすること、人と交流することが大好きな私にはピッタリの人生です。

多国籍の友人ができたことから、世界の色々な面白い話題も発信できたらと思います。
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