リルコノ
2015/11/04 07:11

食物繊維は便秘の敵?

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「おなかが張って苦しい」。「この数日間は便秘気味なの!」。
そんな時は、芋類やごぼうを食べると体の内側を大掃除できるような錯覚になりませんか。
ですが、ちょっと待って下さい。繊維質の多い野菜を摂りすぎると、逆効果になってしまう恐れがあるのです。

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二種類の食物繊維

「食物繊維」とひとくくりにまとめることが多いのですが、実は、水に溶けるタイプと、溶けない二種類があります。
海藻や、きのこ、寒天などにふくまれている「水溶性食物繊維」と、根菜や芋に多い「非水溶性食物繊維」にわかれます。
前者は、食品の中の水分を抱き込んでゼリー状にして、吸収を妨げる役割をしています。
後者は、水分を吸収してふくれあがり、そのため、便の量を増やすと言われています。
一見すると、どちらとも、おなかの張りや、便秘に効果的に思えますよね。
しかし、実は、非水溶性食物繊維は、消化するのに時間がかかり、一概に良いとは言いきれないのです。

症状があるときは控えるのが正解

大腸の内視鏡検査をする時には、事前に、絶食および食事制限があります。
その中では、かぼちゃや、じゃがいもなどの非食物繊維が豊富な食品を避けるように指示されています。
おもな理由として、消化されにくい繊維は大腸に到達すると、腸内細菌と結びつき発酵します。そして、ガスを発生させるため、必要以上におなかが張って苦しくなってしまうからです。
これでは、便秘に対して逆効果になってしまいますよね。


おなかが張って膨張した感じがあったり、便秘気味の時には、腸をからっぽにするために、できるだけ非水溶性食物繊維は摂らないようにしましょう。
食物繊維といっても、状況によってもさまざまなのです。体質や、症状を見きわめて適切に判断したいものですね。

この記事を書いた人

有朋さやか
有朋さやか
82年岡山県玉野市生まれ。同市在住。歌誌「短歌人」に出詠中。
新聞・雑誌の読者投稿を経て、2014年から、ライターとして活動開始。 
短歌実作の話をすると、某読者様に「与謝野晶子みたい」と言われました。しかし、作品ではなく、外見のことだ判明して撃沈。以来、自称ニューハーフ顔だと信じこみ、たくましい髪質と骨格を、カバーしながらも、生かす美容と、ファンションを研究中です。
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