リルコノ
2014/10/01 14:10

東北では常識!愛される秋の行楽「芋煮会」とは?

6331b photo:山形県

みなさんこんにちは、Lilcono(リルコノ)ライターのすがたもえ子です。
すっかり涼しくなってきて、今年は秋らしい「秋」をたっぷり満喫できそうで、ワクワクしますね。
紅葉もいいですが、美味しい食べ物も盛りだくさん。
美味しいものであふれる秋の行楽シーズンですが、東北地方の秋を代表する秋の定番「芋煮会」をご存知ですか?

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芋煮とは?

河原やキャンプ場などの野外で行われる東北地方の秋の定番が「芋煮会」です。
(※ただし青森県を除く)
お芋の煮っころがしを連想しそうですが、そうではありません。
煮物ではなく「汁物」なんです。
けんちん汁や豚汁に里芋が入っている、と言えば分かりやすいでしょうか。
メインは里芋です。

 

学校行事にもなる「芋煮会」

とにかく東北の秋の行楽といえば「芋煮会」なんです。
河原などで紅葉をみながら「芋煮会」。
子供会の行事にも芋煮会、町内会の行事でも芋煮会。
学校の秋の行事にも芋煮会が。
スーパーにも芋煮会用の特設ブースが組まれ、コンビニでも芋煮会コーナーが現れるところまで。
コンビニの入口に積み重ねられる芋煮用の薪は圧巻です。
東北にいると当たり前の光景ですが、他の地域から来た人には「どれだけみんな芋煮会好きなの」と驚かれます。
山形県では「日本一の芋煮会フェスティバル」という、6mの大鍋で3万食の芋煮を作るイベントまで!(2014年は終了)

 

地方によって味も具材も変わる

お醤油味に味噌味、使う具も牛肉だったり豚肉だったりと地域によっても味が変わります。
共通するのは里芋とお肉(牛か豚)が入るというところ。
野菜もネギだけの地方や、白菜などいろいろ入る地方もあります。

・岩手県・・・味噌ベース、豚肉(ジャガイモ、海産物が入る地域もあり)
・秋田県・・・味噌ベース、鶏肉
・山形県・・・醤油ベース、牛肉
・宮城県・・・味噌ベース、豚肉
・福島県・・・味噌ベース、醤油ベース、豚肉

大まかに分けるとこんな感じですが、それぞれの県でも市区町村によってこまごまと味や具材が変化してくるので、芋煮に関しては全ての人が納得する「これが正しいレシピ」という物は存在しないのでは。
同じ東北でも地域によって違うため、自分の地域の芋煮が一番と主張する場面も見られ、毎年この季節になるとTwitter上には「#芋煮戦争」というタグが現れ賑わいます。
ネット上でもレシピサイトに様々な芋煮のレシピが掲載されていますので、まだ芋煮を食べた事がないという方は、お好みの味付けで芋煮を作って楽しんでみてください。

ただし「彼が東北出身だから作ってあげよう」なんていう場合、事前に相手の地域の芋煮をリサーチしておくことをお忘れなく!

 

芋煮への愛は海外へ

2008年からドイツのライン川の河原を会場に、ドイツ東北県人会の手により「芋煮会」が開催されています。
ここで提供される芋煮は山形風(醤油味・牛肉)のようですが、芋煮への愛情は国境を越えて広がっています。

最近では都心でも食べられる機会が増えました。
イベントなどで見かけたら、東北の秋の味覚をぜひお楽しみください。

この記事を書いた人

すがた もえ子
すがた もえ子
得意ジャンルはライフスタイルとスピリチュアルに美容&健康。
綺麗と健康は背中合わせをコンセプトに、ちょっと役立つ情報をお届けします。

漫画家アシスタント、イベントコンパニオン、MCなど様々な職業を経験してきました。
イベントやお祭りが大好きな猫ストーカー。

おいしい物や面白そうな事に目がなく、興味がある事はとりあえずやってようがモットーです。
日本各地に伝わる伝承を集めてまわるのが趣味。
温泉ソムリエ。
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