リルコノ
2014/08/05 14:08

~同性愛者の権利のために~ プライドパレードINストックホルム

fun_life_590

こんにちは。Lilcono(リルコノ)ライターのshihoです。私の住むストックホルムで8月2日(土)、国を挙げての一大イベントプライドパレードが行われました。パレードの主役は同性愛者の方々です。スウェーデンは世界でも同性愛者の人への理解度が高い国としても有名です。今年は何と過去最高の153の団体による超巨大パレードでギャラリーはなんと約60万人とストックホルム中が大いに盛り上がりました。
日本ではまだあまりオープンとはされ難い同性愛とその同性愛者の方々が権利を訴えるプライドパレードの様子を今回はレポートします。

Sponsored Link

 

世界の同性愛

20140802_150837

私がスウェーデンに移住して最も感じたのは、同性愛について人々がとてもオープンで権利が確立していると言うことです。正直日本は世界規模で考えるとまだまだ厳しい現状だな。と思います。
冒頭にも書きましたが、スウェーデンは同性愛者に理解のある国としても有名で同性同士での結婚も認められていますし、同性愛者の間で子供を持つことも可能です。街で同性愛者同士のカップルもよく見かけますが、変な目で見る人も少ないですし彼らは堂々と誇りを持って暮らしていると言う印象を受けます。世界に目を向けてみると多くの国が同性愛者の方々の権利を守る活動を活発に行っているのが現状です。しかし、もちろん中には同性愛に反対意見を持つ人もいますし、まだまだ彼らに壁が立ちはだかっています。そんな同性愛者の方々の権利と誇りを訴えるパレードこそこのプライドパレードなのです。プライドパレードは世界各国で行われており、日本でも今年は4月に代々木公園とその周辺でパレードとイベントが開催されました。

 

プライドパレードって?

kdq-pride

プライドパレードのシンボルとも言えるのがレインボーカラーです。パレードを歩く人やギャラリーの多くがレインボー柄の服やアイテムを身に付け、レインボーの旗を持っている人もいます。ですからパレードはとってもド派手!!デモストレーションの様な緊迫した雰囲気ではなく音楽をガンガンにかけて団体ごとにオリジナルのパフォーマンスをしながら権利の主張と誇りをアピールしていきます。同性愛者をサポートしたい人達もパレードに参加出来るのでパレード参加者人数はカナリの多人数になります。
中には派手を通り越した奇抜な姿をした人も多いのでびっくりすることもあります。

 

プライドパレードレポート

20140802_151732

ストックホルムのプライドパレードの参加者は一般人だけではなく、色々なフィールドからの参加団体が更にパレードを盛り上げます。たった一部ですがご紹介。

・警察官、自衛隊、医療関係者など国民を守る人々。
・コンビニ大手セブンイレブン、スウェーデンの下着メーカーなどの有名店。
・スウェーデンリーグのサッカーチーム、ラグビーチームなどのアスリート。
・テレビ局、ストックホルムの鉄道会社、インターネット会社などの有名企業。
・あれ?テレビで見たことある!な有名人。
なかでも驚きなのは、いくつかの政党もプライドパレードに参加しています。総理大臣も一般市民に紛れてパレードを歩いていました。(しかもSPらしき人無し。)

こんな豪華な共演者と共に自己の権利や誇りを主張するわけですが、一概に同性愛とくくっていても団体ごとに伝えたいメッセージが違います。特に私が印象的だったのが

・同性愛者の子供を持つご両親の団体。
・耳に障害をもった方で同性愛の方の団体。
・3,4人のグループだけど恋人関係の方の団体。

など団体によって訴えたいメッセージが違うので、見ている方もただパーティー騒ぎと言う訳でなくしっかりメッセージを読み取る必要があります。
ただ一言で同性愛者のパレードと言っても人それぞれに違った悩みがあり、苦しみを乗り越えた・乗り越えなければならない。と言う様々なパターンがあるのです。

 

フォトギャラリー

一部ですが、パレードの様子を少しお見せします。

20140802_153449 20140802_155451

20140802_155643 20140802_164203

20140802_160729 20140802_163715

20140802_162900 20140802_164041

 

いかがでしたか?日本では少し閉ざされ気味な同性愛の世界。テレビなどで活躍されているおネエキャラの方々はとても明るくて元気を与えてくれます。その反面で多くの方が悩み、中には本当の自分を殺して生きている方も多いのではないでしょうか?
日本社会においても、全ての同性愛者の方々が堂々と誇りをもった生活を送れることを私は望んでいます。

 

 

  

この記事を書いた人

shiho
shiho
スウェーデン在住。
海外に住むなど全く予想していなかった20代前半は埼玉で普通のOL暮らし。

ある時日本で突然知り合ったスウェーデン人の彼の影響で言葉も話せないのに(英語も×、、、。)移住を決意。
現在スウェーデン語を勉強中。
3年の同棲生活を経て国際結婚となるが大変なことも多い。

新しく出会う人々は個性的な人ばかり!!
刺激的でワクワクすること、人と交流することが大好きな私にはピッタリの人生です。

多国籍の友人ができたことから、世界の色々な面白い話題も発信できたらと思います。
Sponsored Link

こちらの記事も人気です。

Sponsored Link