こんにちは、Lilcono(リルコノ)ライターのmiho +です。
雨の日の読書がとても好きです。
外出しにくいときにも心に彩りをくれるし。
そして、雨と読書は少し似ているように思うから。
しとしとと降る雨。
一瞬にして道の色を変えてしまうスコール。
しっとりとした肌感覚。
それらはちょっぴり、本を読んでいるときの感覚と似ているように思います。
だからどことなく雨の日の読書は心なじみがよくって愛おしい。
今日は、窓外の雨音に耳を傾けながら、大人女子の心に効く本カフェをご紹介します。
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その日限りの文脈だから、心に効く
B&B(下北沢)http://bookandbeer.com
July Books、クラリスブックスと、ここのところ新しい本屋が続々と増えている下北沢は、本好きなら1日居ても居たりない街。
中には気流舎やダーウィンルームなどお茶をしながら本を読める素敵なブックカフェもさまざまあるけれど、やっぱり“大人女子の心に効く”となるとおすすめしたいのはB&Bです。
だってこの本屋、いつ行っても刺激が満載!
というのも、本の陳列を毎日変えているそうなのです。週1ではなく、毎日!
新書を扱う本屋ですが、特に一部のジャンルにしぼることなく揃えているのも特徴。食から旅、哲学やメディア論まで幅広いジャンルの本がこの店ならではの目線で並べられた“その日限りの本棚”を眺めていると、新しいインスピレーションがむくむくとわいてきそう。ちょっとやそっとじゃ満足できない大人女子でも、ワクワクをきっとおさえきれないはず。
さらに、著名人が集って語らう企画など知的好奇心を満たすイベントも毎日開催されています。
購入前の本でも店内のテーブルと椅子でくつろぎながら読むことができます。
店名の由来のひとつでもある“ビール”を飲みながら、心の幅がぐんと広がるような体験をしてみて。
渋谷の大人時間が、心に効く
森の図書室(渋谷)http://morinotosyoshitsu.com
会社からの帰り道。お友だちとさよならした後。
「なんか足りない、このまま家に向かうのは心もとない」そんな気分のときこそ足を向けて欲しいのが、森の図書室です。
渋谷駅から徒歩7分という好立地。
道玄坂沿いにある図書室で、今は図書室設立のスポンサー限定での公開ですが、7月からついに一般開放されます。
こちらはニュースポットであるだけでなく、新たな形態の“ブックカフェ”としても話題。
大きな理由はふたつなのですが、まずひとつ目は、本を買うのではなく借りるという点。そう、店名は「店主・森さんが本を貸してくれる図書室」というそのままの意味。昔、学校や近所の図書室や図書館で本を借りたときのように、好きな本を無料で借りることができるんです。お財布事情の心配なしに好きなだけ本に触れられるのも嬉しいですね。
そしてもうひとつの理由は、「ちょっとだけ飲みたい」気分も満たしてくれるから。室内にはテーブル席(非会員は席料500円)もあって、森さん曰く「飲食店」にいる気分でお酒やフードを楽しめます。しばらくは昼間の営業がなく、完全に大人のための夜の本スポット。ちなみに、営業時間は深夜1時までです。
その日の気持ちにフィットする1冊を、インスピレーションでさっと選んで借りてもよし、心のひだに重ね合わせるように腰かけてゆっくり選りすぐるもよし。
気張ることなくこの1室に心をゆだねましょう。
毎年100冊以上読むという森さんが「プライドをかけて選んだ」約10000冊の本の海は、たゆたう程に心地よい気持ちに導いてくれるはずだから。
物語の中の食べ物が、心に効く
BUNDAN(駒場東大前)http://bundan.net
次のご紹介は、日本近代文学館の中にあるブックカフェ。
前田利為侯爵邸跡の緑あふれる駒場公園の中にあって、駅から向かう麗しい道のりも素敵です。
日本でいちばん多く文学を所蔵していると言われる日本近代文学館ですが、実は年々利用者が減少していたそう。そこで再生の願いを込めて作られたのがこちらのブックカフェなんです。
手がけたのは、イベントや出版など幅広いエディトリアルとデザインで知られる東京ピストル。ちなみに先日代々木上原にオープンしたグラノーラ専門店「GANORI」も、東京ピストルがプロデュース。
そんな彼らが、時代を経ても変わらないのは「こころ」だの思いで、新しい文学の道標となるべき場所になるようにと親しみやすいブックカフェに仕上げました。
もちろん、蔵書は文学ばかり。
マニア垂涎という稀少な本から日本文学史を彩る名作まで約2万冊もが、床近くから天井高くまで大きく取られた本棚に並んでいます。
さらにこちらで注目してほしいのが、文学の世界がフード&ドリンクのインスピレーション源になっているところ。
メニューを開くと、『鴎外』『芥川』『敦』など文豪の名前にちなんだコーヒーなどのドリンクが。そして食事のページには、向田邦子や村上春樹など時代を越えて愛される作家が好んだフードや小説に登場する料理が並んでいるんです。
ページをめくって空想の世界に浸りながら、物語の味をひと口。
携帯も時計もひととき忘れ、物語の奥深くに入っていった自分の「こころ」の声に耳を澄ませれば、今本当に大切なものが見えてくるかも。
めくるめく美のヒントが、心に効く
brisa libreria(表参道)美に効くヒントの宝庫
http://brisa-plus.com/libreriaaoyama
美容に詳しい人ならきっとご存じのはず。
表参道のbrisaと言えば、そう、あのヘアサロン。昨年、brisaの美のフィールドが、「髪」を越えてブックカフェやイベント、加圧・ヨガスタジオにまで広がったんです。
ブックカフェは美容室の2階に位置。選書のテーマは「ココロ・カラダ・魂の調和」だそうですが、気負いなく見入れちゃうのがポイント。たとえば、カラダに効くレシピの本や、道端ジェシカなどモデルのビューティブック、女子のための旅の本など、どんどん吸収したくなる本ばかりが揃っています。
そして、恋や仕事、生き方、家族など、わたしたちが心の中で大事にしているテーマも随所にあって、ひとつひとつ並ぶ本の背表紙を見ていくだけで、美への欲求がむくむくしちゃう。
もちろん、カフェメニューにも美のエッセンスが満載。豆乳で作ったパウンドケーキや特製のグリーンスムージー、そして玄米と無農薬野菜にこだわった食事などが、本を読みながらいただけます。
自分の中の“オンナ”を揺り動かすには、絶好の場所です。
この記事を書いた人
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女性誌の編集から現在はフリーの編集/ライターとして活動。
女性誌時代には、取材300回(もっとかな?)、離島取材4回、
シェフから俳優までインタビューは50本以上。
・・・それでも緊張やウッカリの抜けないおとぼけキャラです。
モットーは「見えないものを大切に」きっと誰もがもっている、
日々の中に潜んだタカラモノが見つかるよう、日常を彩るヒントをお届けします。
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