リルコノ
2014/06/27 09:06

うなぎが絶滅危惧種へ指定!もう食べられなくなっちゃうの?

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みなさんこんにちは、Lilcono(リルコノ)ライターのすがたもえ子です。

6/12にとうとうニホンウナギが絶滅危惧種に指定されてしまいました。
とはいえ、この指定はいきなり決まったというわけではなく、前々から言われていた事なんです。
この事、ご存知でしたか?

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そもそも絶滅危惧種って?

今回ニホンウナギが指定されたレッドリストは、種の絶滅のリスクを評価する世界的に権威のあるものです。
でもこのレッドリスト、絶滅のリスクがあきらかにされただけで、実は法的に保護をされるわけではないんです。
あくまでも絶滅にさらされている動植物たちの現状把握、という状態でしかないんですよね。

 

指定されたら、どうなるの?

実は指定されたからといって、すぐにその動物を取り巻く現状が何か変わるわけではないんです。
もちろん指定されれば、国内的にも国際的にも保護の方向で動きがあるはず。
そうなってしまえば、ニホンウナギを口にすることは当然ながらできなくなってしまいます。

 

そもそもなんでウナギが?

過剰捕獲や生息地の減少、海洋環境の変化などがあげられますが、ウナギの場合はその生態が完全には解明されていないから、というのが大きいかもしれません。

ウナギはフィリピン付近で産卵、稚魚であるシラスウナギが海流に乗ってやって来る、というところまではわかっています。

問題はウナギがどうやって産卵しているか、という点。

一番肝心なところが完全にはわからないので、結局は自然に生まれたシラスウナギがどこからかやってくるのを待つしかないわけです。

養殖ウナギといってもシラスウナギの稚魚をとってきて育てるわけなので、根こそぎ稚魚を取ってしまえばウナギの数は減る一方。

完全養殖の研究はされていますが、現状が打開できる段階ではありません。

そして、今から漁獲量を制限したところで、ニホンウナギが復活できるかどうかはわからない状態です。
ニホンウナギが今回指定されたのは「EN(絶滅危惧IB類)絶滅危惧種」といって、かなり高いレベルの指定。
あと2段階あがると完全な「絶滅種」になってしまうというもの!

専門家の中には「ニホンウナギの現状はすでにお通夜状態」と表現する人もいるほど。
ゆるやかにでも数が回復してくれる事を祈る段階なんです。

 

ウナギは食べられなくなっちゃう?

今回指定されたのは「ニホンウナギ」という種類のウナギのみ。
海外から輸入されているウナギがすぐにスーパーから姿を消す事はないと思います。

 

ウナギの輸入拡大が検討されている

近年、ニホンウナギの漁獲量が減っていることに対し、輸入ルートの開拓も進められています。
アフリカやインドネシアなどの国々が有力候補にあがっていますが、種類が違うのでニホンウナギよりは大味だというウワサです。

個人的にウナギは大好きなんですが、種を絶滅させてまで食べたいわけではないので、何かいい代替え品が登場しないでしょうか。
養殖のウナギもこの秋から養殖用の稚魚の量を2割減されるという事。
近大が不可能と言われたマグロの完全養殖に成功したように、完全養殖のウナギ版が成功する日が遠くないことを祈っています。

写真:足成/r_osaryu

この記事を書いた人

すがた もえ子
すがた もえ子
得意ジャンルはライフスタイルとスピリチュアルに美容&健康。
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おいしい物や面白そうな事に目がなく、興味がある事はとりあえずやってようがモットーです。
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温泉ソムリエ。
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