最近は「TPO」という言葉は、死語になっているようです。
けれども、朝起きてメイクをする時、洋服を選ぶ時、アクセサリーや靴などの小物をセレクトする時、これから会う人の顔ぶれや、場所を考えて一番ふさわしいものをチョイスするのではないでしょうか?
ファッションにおける距離感
いわゆるフォーマルか、カジュアルか、ということは肝心です。が、あまり意識していないかもしれませんが、もうひとつ重要なポイントがあります。それは距離感です。
たとえば大勢の客様の前で講演をする場合と、レストランの個室で少人数でお食事をする場合とでは、光や視線の距離の条件がことなりますよね。
にぎやかな場所で映える装いもあれば、落ち着いた空間で輝く化粧法もあるものなのです。
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おしゃれを遠目に見てみると
タカラジェンヌの舞台化粧を間近で拝見すると、濃さと厚さとあの迫力に圧倒されます。しかし実際に劇場で眺めていると、決して大げさには見えないのです。
同様に、飛行機に乗るとCAさんのあの、真っ赤な口紅も、ナチュラルに感じらるもの。
つまり、遠目と暗い場所では、華やかすぎるくらいがちょうどよいのです。
むしろアイラインやリップラインをしっかりひいて、「瞳は、ここにある」「唇が、主張している」と、はっきりわかるくらいにしておかなければ、せっかくフルメイクをしても「すっぴん」に見えてしまうかもしれません。
またファッションも、遠くからでは細かい柄はわかり辛いので、無地で凝ったデザインよりも、シンプルでラインが美しく出る装いを心がけましょう。
明るく近い場合のファッション
実は難易度が高いのは、「明るく近く」の方です。肌の状態やスカートに付着する塵まで見えてしまうから。反面、細工の細かいペンダントや、まつげの微妙なカーブなど、ささやかなパーツが印象に残りやすく、おしゃれな方は腕の見せどころだと言えます。
全体像よりも部分部分で勝負できるので、袖に繊細なリボンのついた一見オーソドックスでも、よく見るとオリジナリティーがある洋服や、新色のマニキュアを披露するには、好ましい条件ではないのでしょうか?
この記事を書いた人
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82年岡山県玉野市生まれ。同市在住。歌誌「短歌人」に出詠中。
新聞・雑誌の読者投稿を経て、2014年から、ライターとして活動開始。
短歌実作の話をすると、某読者様に「与謝野晶子みたい」と言われました。しかし、作品ではなく、外見のことだ判明して撃沈。以来、自称ニューハーフ顔だと信じこみ、たくましい髪質と骨格を、カバーしながらも、生かす美容と、ファンションを研究中です。
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