Lilcono(リルコノ)ライターのコロポンです。
連載という形式で無事今回も書かせて頂けることになりまして、
大変光栄でございます。
第2回もゲーム会社の鉄板ネタでお送りさせていただきます。
「デスマーチ」
誰も望んでいないのにどこからともなく発生する、死の行進。
http://www.ashinari.com/2014/03/15-387065.php
デスマーチをご存知ないホワイト企業にお勤めのみなさんに説明しますと、
要するに、寝ないで働いても終わらないだろうプロジェクトで足掻くことを言います。
では、そんな過酷なデスマーチは、どうして発生してしまうのでしょうか。
クライアントからの無謀な要求をそのまま引き受けてしまった
ほとんどの場合、この一言に尽きるでしょう。発注していただいたお客さんの要望を、
現場の意見を通さずすべて引き受けてしまった結果が、デスマーチとなってしまいます。
スケジュールが厳しすぎたり、仕様が多すぎたり、
そもそも何を作っていいかわからないくらいな案件まで。
仕方なく着手するも、あっという間に締め切りは近づいてきます。
そうなるともう、寝る間も、食事する間さえ惜しんで、
開発に励まなければならなくなってしまうのです。
扉を開けた瞬間、それとわかる空気感
「デスマーチ」という状態が発生すると、開発現場の部屋は独特の空気感に包まれます。家に帰らずデスクで突っ伏して寝てしまうエンジニア、
化粧をする余裕もなくなってしまったデザイナー、
シャワーさえ浴びそこなってしまう男性陣まで…。
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想像に難くないかと思いますが、開発現場の部屋の扉を開けると、
まず感じるのはどんよりとした生温かい空気。
そして次に、嗅覚が異常を察知するでしょう。
特に夏場のデスマーチは危険です。
脂の乗り切った男性陣が多ければ多いほど、シャワーも浴びずに働くと、
そういう空気になってしまうのは必然です。
現場には、マスクをする人が増え、そして1名、また1名と
会社に出社できなくなる人が現れ始めます。
ここまで来ると、デスマーチも本格行進を始めたな、と判断して良いでしょう。
Lilcono(リルコノ)を読んでくださる皆さんには、
そんな過酷な労働環境を経験してほしくないものです。
できれば、発生する前にプロジェクトを見直すのが大切です。
そしてもし発生してしまって、自分が巻き込まれてしまっても、
絶対に無理しないでくださいね。
無理をして身体を壊したところで、
デスマーチはその後も延々続いていくのですから…
この記事を書いた人
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87年北海道名寄市生まれ、旭川市育ち。名古屋大学文学部を卒業後、文学とは全く関係のないゲーム業界に就職。
ソーシャルゲーム制作・運営に携わるものの、徹夜続きの激務に耐えかねドロップアウト。
現在は派遣OLの傍ら、ブロガー・ライターとしても活動中。
ゲーム・アプリ・ガジェットなどのギーク女子的な分野はもちろん、
雑貨・旅行・ネイル・働き方などの分野の記事も書かせて頂いています。