リルコノ
2018/04/12 07:04

『映画 ビリギャル』から学ぶ、信頼関係の築き方

女子目線、大人のレビュー

2015年に公開された『映画 ビリギャル』。ドラマ「あまちゃん」などに出演する清らかな若手女優、有村架純が金髪ギャルに扮したことでも話題になった本作を今回はご紹介。

本作は実話をもとに作られベストセラーになった「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」が原作です。
監督は『いま、会いにゆきます』『ハナミズキ』などヒット作品を手がけた土井裕泰。


あらすじ

名古屋の女子校に通うさやか(有村架純)は授業も真面目に聞かず、気づけば4年も勉強せずに遊んで暮らしていました。

そんな彼女をみた母・ああちゃん(吉田羊)はさやかに塾へ行くことを勧めます。

カールさせた金髪ロングヘア、へそだしルックで厚化粧というギャル全開で塾を訪れたさやかは教師の坪田(伊藤淳史)に出会います。

坪田は最初さやかのルックスに驚愕したものの、中身はとても素直な性格だということに気づき、うまく距離を近づけて行きます。そしてさやかはノリで慶應大学を目指すことに。

しかしさやかの成績は学年ビリ(偏差値30)。「strong」のことを「story+long」で”話が長い”と訳してしまうほど。

いざ塾に通い始めると、周りには「どうぜお前はクズなんだから無理だ」とバカにされる始末。それでも踏ん張り続けるさやかはどんどん周りの友情にも支えられ本気で勉強するようになって行きます。
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勉強嫌いのギャルをどうやってやる気にさせたのか

本作で注目して欲しいのは塾講師坪田がつくる、塾生徒たちとの絆。アニメ好きな人にはアニメの話題を、アイドル好きな人にはアイドルの話題を交えながら、思春期で塞ぎやすい生徒の心にスルっと入って行くのです。

そしていつも笑顔で前向き。そんな坪田の態度がきっと生徒たちにも影響したに違いありません。やっぱりプラス思考はうつるんだなと関心。

きっと見た目で判断されている人はこの世の中たくさんいます。金髪だから、目つきが悪いから、スカートが身近いから。そんな理由で判断されて「大人ってなんなんだろう、嫌いだ」と反抗的になる人が多いのだと思います。

しかし、そんな大人の中でも本作の坪田のように中身をじっくりと見つめ、生徒との心の距離を徐々に近づけて行き、生徒自身を勇気づけていく人がたくさんいれば、日本の教育機関になんらかの影響を与えるのかも。

本作は、受験中の方、やる気を出したい方はもちろん。人に何かを教える立場の人にはかならず見てもらいたい作品です。涙なしでは見られないのでハンカチ必須です!

この記事を書いた人

トキエス
トキエス
神戸出身。音楽業界で様々な業務を経て、現在デザイナー&映画ライターとして活動中。
ライブやフェス、舞台等、感動を直接肌で感じれる場所が大好物。
音楽、映画、海外のお役立ち情報を随時発信中。
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