前回の記事「2016年注目のポストロックバンド『あいくれ』インタビュー!!〈第一部〉」に引き続き、注目のポストロックバンド「あいくれ」のインタビューをお届けします!
成長していく過程の中で、失っていくものを愛していきたい(ゆきみ)
——楽曲はどう作り上げていくのでしょうか?
こめたに「曲によって違います。今回(『アポトーシスの愛し方』)は全部楽曲を先に作って、そこから歌詞をつけました」
——ゆきみさんが創り出す独特の日本語歌詞は、どこから思いつきますか?
ゆきみ「“よし、曲を書くぞ!”って考えるのではなく、日々の日常生活の中で思ったことや、素敵に思った言葉を全部メモしていて。曲を聴いたイメージで、“あの言葉を組み立てていこう!”という感じです」
——今回のE.Pのタイトル『アポトーシスの愛し方』に込めた想いは?
ゆきみ「4曲収録されているんですが、その4曲全て“愛”がテーマになっていて。ぜんぶ違った形の愛なんです。アポトーシスって細胞の自殺というか、成長に必要な細胞の死という意味なんですけど、そういう成長していく過程の中で、失っていくものを愛していきたいってことを、コンセプトにしたんです」
——アポトーシスって聞き慣れないワードですが、どこで知ったのですか?
ゆきみ「ネットか何かでまず、“ネクローシス”って言葉を知って。壊死って意味なんですけど。本読んだりして、名前だけ知って、その後ネットで調べて…アポトーシスというワードに出会いましたね。アルバムが出来上がったときに、このワードがぱっと浮かび上がりました」
大阪までちゃんと届いているんだって実感できて、嬉しかった(ゆきみ)
——RO69JACK14/15のコンテストに出場、そして一次予選通過された経験をお持ちですが、その時の心境や、コンテスト後に自分自身の中で変わったことはありましたか?
ゆきみ「YouTubeにミュージックビデオを乗せて自分たちのチカラだけで発信するって、結構限度があると思うんです。でもRO69JACKは、すでにこのイベント自体を知っている人がいっぱいいて。一度、大阪に遠征にいったときに『ROでみました!』っていって見に来てくれたお客さんもいて。大阪までちゃんと届いているんだって実感できて、嬉しかったですね」
こめたに「正直ゆうと、めちゃくちゃラフに考えてましたね。でも、自分たちより上だって思っていた人と同じ枠に入れたというか。自信がつきましたね。ちゃんと前に進んでいるという確認はできたかな」
ホンジャマカ「責任感というか、プレッシャーや緊張感は高まりましたね」
小唄「RO69JACKの次はなんだろう!って、次のステップを考えましたね。通過点だったから、あまり深く考えず……心境の変化はあんまりなかったですかね」
——では、今までの活動の中で一番の転機というか、心境の変化があったことって何ですか?
こめたに「まわりの先輩たちがどんどん、ステップを駆け上がっていて、俺は『おいていかれたくない!』って気持ちが強かったことですかね。どのバンドにも負けたくないって気持ちが強くて」
ゆきみ「でも私は、バンドを“勝ち負け”で考えた事がないですね。先輩や同世代がこれだけ売れているとか、悔しいって思う事はなくて。別にまわりがどうこうじゃなくて、自分の中のことだと思っていて」
——ゆきみさんが裸足で歌うのが印象的でしたが、ライブパフォーマンスで心がけていることはありますか?
ゆきみ「あれはもう高校のときからやってるんですよ。最初のライブが音楽室だったので。それがしっくりきてるので。でもよく『なんで裸足なんですか』って聞かれますね。最初からそのスタイルだからな……って思っています(笑)」
こめたに「パフォーマンスも曲によって違いますが、歌を前にだすドラムをやろうと思っています。ドラムがメロディにそってる“歌っているドラム”みたいなのを突き詰めたいって意識してます」
ホンジャマカ「僕は、メンバーの演奏中の顔色をうかがいますね。誰かがミスしたときに、カバーできるように」
小唄「とりあえず力まないように、リラックスしてのぞんでます!」
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次回は、いよいよ最終回。あいくれが、大人女子にメッセージ!
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タイトル:1st E.P.「アポトーシスの愛し方」
リリース日:2016.1.15
収録曲:M1.ハロー ハロー ハロー/M2.身体を伝う/M3.ニューロンの記憶/M4朱色のソファから/M5.生命の線路/M6.今日と生活/M7.なんとなくの日常
品番:ai-0001
価格:¥1,080(tax in)
展開店舗
HMV立川 タワー 立川立飛店・新宿店・池袋店・町田店・札幌店
※HPからネット販売もしています。
ライブ情報
『アポトーシスの愛し方講座TOUR』
・2/6 大阪 心斎橋 FANJ towice
・2/11 長野 松本 ALECX
・2/12 千葉 柏616
・2/15 大阪 北堀江 club vijon
・2/16 神戸 三宮 ART HOUSE
・2/26 東京 八王子Match Vox
・3/7 東京 下北沢ERA
・3/13 東京 下北沢Beat Happening!サーキット
・3/17 神奈川 関内Bay Jungle
・3/20 新潟 CLUB RIVERST
◇TOUR FINAL
・5/15(SUN) 新宿MARZ
あいくれオフィシャルサイト
この記事を書いた人
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神戸出身。音楽業界で様々な業務を経て、現在デザイナー&映画ライターとして活動中。
ライブやフェス、舞台等、感動を直接肌で感じれる場所が大好物。
音楽、映画、海外のお役立ち情報を随時発信中。
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