リルコノ
2015/12/24 07:12

美しく、強くて儚い「宝石の国」から目が離せない。

「宝石の国」という漫画作品をご存知でしょうか。人の姿を持った28人の宝石たちが、彼らを装飾品にしようと来襲する月人(つきじん)と戦いを繰り広げるアクション・バトル・ファンタジー漫画です。現在は月刊アフタヌーンで連載されており、単行本が第5巻まで刊行されています。


独特な世界設定と個性豊かなキャラクター




この物語は、過去に「にんげん」が存在したと伝えられている世界が舞台です。そして地上の生物は海中で無機物となり、長い年月を経てその無機物から宝石の身体を持つ人型の生物が生まれたという設定になっています。
登場人物たちの名前は実在する宝石や鉱物に由来しており、硬度によって強さが決まっています。
それぞれが戦闘、治療、服飾と適した役職を持ち、共同生活を送っています。
もし身体の一部が砕けてしまったとしても、破片を集めれば体内にいる微小生物のおかげで元に戻ることができる不思議な存在です。
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主人公のフォスフォフィライト(愛称:フォス)は硬度が三半と弱いために戦闘に不向き、その他あらゆる仕事にも適していないことから色々なことを記録する「博物誌」の製作を命じられます。
「かっこわるい」と最初は不本意なフォスでしたが、この仕事をきっかけに博識なシンシャと出会います。しかしシンシャの身体から出る毒液は周囲を汚染し、宝石たちに付着すると削り取らなければなりません。
このことからシンシャは他の宝石たちと距離を置き、月人が出ない夜に見回りをする無益な仕事を続けています。
そんな「夜に閉じ込められている」彼を不憫に思ったフォスは「夜の見回りよりずっと楽しくて君にしかできない仕事を必ず見つけてみせる」と呼びかけます。

この宝石たちは性別が決まっていませんが、一人称や仕草は様々です。そのため、それぞれが他の宝石に抱く思いは友情なのか、愛情なのかを想像するのも楽しみ方の1つになっています。

また、彼らは粉々に割れてしまった際、失った破片の分だけ記憶を失ってしまいます。修復して元通りになったとしても、仲間の名前ですらも忘れてしまう点が切なく、物悲しいです。

 

謎が多く散りばめられたストーリー


月人が宝石たちを狙う真の目的や、宝石たちをまとめる金剛先生の存在など明らかになっていない謎が多くあります。宝石たちの中でも最年少(といっても300歳)のフォスと共に、読者もその真相を知ることとなります。月人について何かを知っていると思われる金剛先生の秘密、後に登場する別の種族が語る月人の伝説など、これからどう物語が進んでいくのか楽しみでなりません。

 

宝石たちのファッションとグッズ展開


宝石たちは性格も仕事もばらばらですが、全員シャツと黒いジャケットとネクタイといったお揃いの衣装を着ています。また、彼らは光を浴びて栄養補給をするため、光が弱くなる冬は一部を除いて冬眠します。その時にも服飾担当のキャラクターが腕を振るったお揃いのパジャマを着ているのがとても可愛いです。

そんな「宝石の国」をイメージしたグッズが登場しています。

宝石の国・ブーティ

Super Groupies 商品ページより

宝石たちをイメージしたビジューと光沢のある素材が高級感を持っており、普段から履けそうなシックさがたまりません。飾っておきたくなるような美しさも素晴らしいです。

宝石キャンドル

ナタリーストア商品ページより

作品に登場する宝石をイメージしたキャンドルです。風合いや形が異なるため、同じものはありません。ロゴの入った箱に、どんなキャンドルが入っているか届くのかわくわくしますね。

名前のみ出ているキャラクター、月人の秘密などこれからのストーリー展開にも注目です。是非チェックしてみてくださいね。


この記事を書いた人

フジハラコハル
フジハラコハル
生まれも育ちも静岡県。青山学院大学文学部日本文学科卒業。音楽、ゲーム、文学、映画、漫画、アイドルといったエンタメ系コンテンツが主成分です。休日は主にライブハウスに出没。
以前は商社で物流を管理していたものの、一大決心した後に音楽の話題に特化したライターとして活動を開始。おしゃれで素敵なバンドの情報をどんどん発信していきたい次第です。
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