みなさん、こんにちは。Lilcono(リルコノ)ライターのAyakaです。
夏にかけて続々と注目作品が公開される中、
私が注目したのは、ポルトガル唯一のノーベル賞作家ジョゼ・サラマーゴの小説を映画化した「複製された男」。
タイトルからして、サスペンスやミステリー映画ファンの心を揺さぶったのではないでしょうか。
劇場に貼られたポスターには、二人のジェイク・ギレンホールが蜘蛛の糸で繋がっています。
さらに
“脳力”が試される究極のミステリー あなたは一度で見抜けるか
といったまさにミステリーファンへの挑戦状とも捉えられるメッセージが添えてあります。
今回は、ミステリーファンだけどまだ観てない!という方のために
「複製された男」の魅力をたっぷりご紹介いたします。
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【あらすじ】
大学の歴史講師アダムは、同僚に勧められたDVDでなにげなく映画を観賞した。すると劇中に自分とそっくりの端役の俳優を発見する。驚いたアダムは、取り憑かれたようにその俳優アンソニーの居場所を突き止め、気づかれないよう監視するが、その後2人は対面。
顔、声、体格に加え生年月日も同じ、更には後天的にできた傷までもが同じ位置にあることを知る。
自分と瓜二つの人物の存在を知ってしまったことから、アイデンティティーが失われていく男の姿を描いたミステリー。
【ポイントその1】二人のジェイク・ギレンホール
主人公のアダムとアンソニーを演じたのはジェイク・ギレンホール。
見た目は全く同じなのに生きてきた環境や性格は真逆といっていい程、接点のない主人公二人を見事に演じています。
彼は「アダムとアンソニーの外見にあまり差をつけず、態度や行動でそれとわかるように心がけた」とインタビューで答えています。
映画ファンなら興味深く観てしまうに違いない、
同じ問題に対して違う悩み方をしている二人を生み出すジェイクの見事な表現方法に注目です!
【ポイントその2】国によって表現が違う映画タイトル
日本のタイトルは「複製された男」ですよね。オリジナルタイトルは「ENEMY」で「敵」。
アメリカでの原作タイトルは「The Double」で「瓜二つ」という意味だそうです。
日本とアメリカのタイトルは何となく関連性がある言葉ですが、それがオリジナルタイトルに結びつく言葉なのかどうか?
国によって全くタイトルの表現が違うのは、観る人の「脳力」によって違うからなのかもしれません。
【ポイントその3】ポスターでも登場した二人を結ぶ「蜘蛛の糸」
蜘蛛といえば、「巣を張る」生き物ですよね。
なぜ、監督はこの映画のポスターに「蜘蛛の糸」をダイナミックに起用したのか。
それは監督からのヒント?それとも観る者への挑戦状?
さまざまなヒントが劇中にちりばめられています。
【番外編】絶対にもう一度観たくなる!そんな方へのキャンペーン
公式サイトへいってみると、なんと「リピーターキャンペーン」を発見。
“驚愕のラストに頭フル回転。あなたは一度で見抜けるか”
そう、このストーリーの結末を知ると絶対にもう一度観たくなるんです!
さまざまなヒントや隠されたメッセージを再確認すると、
また違った結末、より深い結末へと自分の脳力次第で変えれる事ができる映画。
いかがでしたか?
今回は「複製された男」についてのご紹介でした。
観た後に、映画ファン同士で熱く語れるような作品です。
ぜひ、劇場に足を運んでみてください。
この記事を書いた人
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神戸出身。音楽業界で様々な業務を経て、現在デザイナー&映画ライターとして活動中。
ライブやフェス、舞台等、感動を直接肌で感じれる場所が大好物。
音楽、映画、海外のお役立ち情報を随時発信中。
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