みなさんこんにちは。Lilcono映画ライターのトキエスです。フリーライターとしてスーツケースひとつで海外に滞在していると、「自分にあっている場所はどこなんだろう?」と考えることがあります。
こう考えられるのはフリーランスの特権でもあって贅沢な悩みだな〜なんて思いますが、一方で世界にはたくさん、自分のいるべき場所を追い求めている人がいるよいうことも実感させられます。
果たして今自分が存在している場所は、自分の人生を費やしていい場所なのかどうか・・・そんなことをじっくり考えたくなった作品を今回はご紹介します。
ジョニー・デップとレオナルド・ディカプリオが共演した93年のヒューマンドラマ『ギルバート・グレイプ』です。
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田舎に暮らす青年が考える今後の人生
舞台は小さな町、アイオワ州エンドーラ。ここに住む青年ギルバート・グレイプ(ジョニー・デップ)は、小さなスーパーマーケットで働きながら同じ毎日を送っていました。彼の弟であるアーニー(レオナルド・ディカプリオ)は知的障害を持ち、10歳の頃長く生きることができないと宣告されたものの、今年で18歳の誕生日を迎えることに。
またギルバートの母は17年前に父親が自殺してから家にこもりっきりで体重が200キロを超える巨漢体質に。
姉のエイミー、妹のエレンと一緒に家族をケアする日々。そんな代わり映えのないある日、キャンピングカーでこの町を訪れた美少女ベッキー(ジュリエット・ルイス)に出会います。
ギルバートは自由奔放な彼女に急速に惹かれていきます。
光り輝くレオナルド・ディカプリオの演技
本作で最も演技が評価されたのがレオ様の演技。知的障害の少年という難しい役に挑戦し、アカデミー賞にノミネートされました。自由奔放で明るい。でも感情のコントロールがうまくできず、とっても傷つきやすいアーニー。
そんな彼がギルバートと触れ合っていくうちに自分自身成長しようとトライしていく心境が痛いほど観客に伝わる名演技。
レオ様は、若かりし頃から才能が溢れていたんだな〜と実感させられました。
また、ギルバートのように複雑な家庭の事情があり、なおかつ自分がどうにか家族を支えなければいけないというシチュエーションは全くレアなケースではないと思います。
そんなシチュエーションを経験したことがない人も、ギルバートのポジションに自分自身を置き換えてみてみると、自分の人生について深く考えさせられます。
自分はここにいるべきなのか。自分は何が好きなのか。周りの人は関係なく、自分自身の望みは一体なんなんだろうか。
生きていく上で誰もが一度は考えたことのあるようなシンプルな質問を、改めて本作を通して考えてみることで、自分のあるべき場所を見つけるきっかけをつかめるかもしれません。
自分の人生の岐路に立たされている方、または自分がこれからどうしたいかわからなくなってしまっている方は是非本作を観てみてください。
使える英会話♡
今回抜選したのは、アーニーの誕生日パーティーのシーン。家出を反省したギルバートが傷ついた母親と話します。
母「then disappearing like that ?
I hate that, you know how I hate that.
You walked out I thought.
But you came back. Why? Why did you?」
(あんな風に消えたの?
ひどいわ。私がそういうの嫌いだって知ってるでしょ。
あなたはもう出て行ったと思ったわ。
でもあなたは戻ってきた。なぜ? なぜ戻ってきたの?)
ギルバート「I don't know mama. But I'm here now.」
(わからないよ、ママ。でも今、ここにいる。)
母「Yes...you are....Came back to the party」
(そうね。・・・パーティーに戻りなさい。)
この記事を書いた人
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神戸出身。音楽業界で様々な業務を経て、現在デザイナー&映画ライターとして活動中。
ライブやフェス、舞台等、感動を直接肌で感じれる場所が大好物。
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