リルコノ
2018/03/27 07:03

『(500)日のサマー』はなぜ不朽の名作の地位を確立したのか。


みなさんこんにちは。Lilcono映画ライターのトキエスです。

今回ご紹介するのは不朽の名作『(500)日のサマー』。

至るところで大絶賛されるラブストーリーなので、誰もが同タイトルを耳にしたことがあるのではないでしょうか。

本作は冒頭で「これはラブストーリーではありません」なんてナレーションが流れるほど、ラブストーリーというジャンルで観るとモヤモヤする内容なんです。

スカッと爽快なラブコメが高評価を受けやすい今日この頃。正反対とも思えるような本作がなぜヒットしたのか徹底分析してみました。




あらすじ

主人公はグリーティングカード会社で働くトム(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)。

彼は特にキャラクター性が強いというわけでもなく、ごく普通の若者。しかし、彼はきっと運命の人は実在すると思って生きているピュアな青年なのです。

そんな彼の会社に新入りとして入ってきたサマー(ゾーイ・チャンネル)。彼女はごく普通の女性ですが、どこか男性を虜にするオーラみたいなものを放っているのです。

もちろんトムは「運命の人かもしれない」とサマーに一目惚れ。

ある日、好きな音楽をきっかけに急激に距離が縮まった二人。しかしサマーは運命を信じていない女の子。今の関係はカップルなのかどうか迫るトムに対し、「今のままが幸せ」と関係を明確にしたくないサマー。

そんな彼らは些細なことで喧嘩になり……
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運命を信じる男VS現実主義な女

前述した通り、トムはどこかで運命を信じている青年。しかしサマーは現実主義者で彼氏いう存在は要らない、やりたいことだけをやるという女性。

そんな二人が繰り出す人間関係は、実際に私たちが日常生活で感じるかなりリアルなものばかり。

よくある観客に夢を見せるようなラブストーリー作品……というわけではなく、人生にほろ苦さはつきものだということを教えてくれるような教科書的作品なのです。

リアルすぎるから面白いし、心に突き刺さるんだなと実感。

なんだかモヤモヤを感じる作品ですが、それはトムに感情移入するからかもしれない。しかし、サマー側の気持ちに感情移入した人はある意味爽快な気分になれるのかもしれません。

本作は「運命」「純愛」とはなんなんだろうと、サマーがトムに突きつけた「現実味」を一緒になって考えることでよりテーマが深まる作品なんだと思います。

また、本作は時系列がバラバラ。そのためトムの感情が痛いほどわかる仕組みになっています。恋愛って時に残酷。そんなことを可視化して突きつけられたような気分に……。

きっとそんな本作の現実味が人気の秘訣であり、今までのラブストーリーにはない衝撃を観客に与えることができたから不朽の名作の仲間入りを果たしたのではないでしょうか。

恋愛について疑問を感じている人、人間関係で辛いことがあった人などにみてもらいたいです。

この記事を書いた人

トキエス
トキエス
神戸出身。音楽業界で様々な業務を経て、現在デザイナー&映画ライターとして活動中。
ライブやフェス、舞台等、感動を直接肌で感じれる場所が大好物。
音楽、映画、海外のお役立ち情報を随時発信中。
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