リルコノ
2017/05/13 07:05

イケメンが魅せる思春期の残酷さ『ライチ☆光クラブ』

女子目線、大人のレビュー

みなさんこんにちは。Lilcono映画ライターのトキエスです。みなさんは思春期の頃を覚えていますか?
私はというと、なぜ自分が生きているのか。宇宙とはなぜ存在するのかと大規模なことまで考える少々イタイ女の子でした(笑)。

でも思春期って一番闇が広がりやすい時期だと思うんです。いじめだって蔓延しやすいし、自分の成長する体やいきなりできるニキビ、変わりやすい感情・・・などなど。そんなこんなで思春期が暗黒期だったという人も少なくないのでは。

そんな闇の時代を思い出すのが辛い人も入れば、あの頃の気持ちをもう一度体験して見たい(怖いもの見たさみたいな感情ですかね)と思う人もきっといると思います。
そんな方は、イケメンたちが思春期の闇を描いた『ライチ☆光クラブ』を観てみては!
Sponsored Link



 

美しい少年たちが大人になることを拒む

舞台はダークな雰囲気の「蛍光町」。そこにある廃工場には、美しくあることをを選んだ9人の少年たちが属する「光クラブ」の秘密基地がありました。

天才的頭脳を持つゼラ(古川雄輝)の絶対服従のもと、自分たちだけの世界を作るために、とあるものを開発していた光クラブ。それは巨大なロボット。
ライチと名付けられたロボットは、光クラブにふさわしい美しい少女を捕まえてくるという目的のため誘拐を試みますが、連れてきたのは人間でないものや美しくない大人でした。

ロボットに「美しい」という概念がないことを知ったプログラミング担当のデンタクは、ライチに自分は人間だという概念をインプット。ライチはまさに光クラブが追い求めていた美しい少女を捕獲しますが……。

 

美しく、個性的な光クラブメンバー

光クラブメンバーは前述したゼラを筆頭に、合計9人。
最初に光クラブを作ったタミヤ(野村周平)、ダフ(柾木玲弥)そしてカネダ(藤原季節)。
ミステリアスで狂気じみた美少年、ジャイボ(間宮祥太朗)、同じく美少年でオネエキャラの雷蔵(松田凌)。
またゼラに忠誠を誓ったニコ(池田純矢)、ロボット開発を担当するデンタク(戸塚純貴)、いつも笑顔で明るいヤコブ(岡山天音)。

個性あふれる彼らならではの思春期の闇にも注目してほしいです。

原作は、鬼才漫画家のロングセラーコミック。

もともと劇団「東京グランギニョル」によって1985年に発表された舞台で、それを古屋が漫画で発表したそう。長年愛され続けているダークな青春。

独特な闇が徹底的に描かれた本作は、少々・・・というかかなりグロテスクなので、スプラッター映画とか嫌いな人は、要注意です。


  

この記事を書いた人

トキエス
トキエス
神戸出身。音楽業界で様々な業務を経て、現在デザイナー&映画ライターとして活動中。
ライブやフェス、舞台等、感動を直接肌で感じれる場所が大好物。
音楽、映画、海外のお役立ち情報を随時発信中。
Sponsored Link

こちらの記事も人気です。

Sponsored Link