みなさんこんにちは。Lilcono映画ライターのトキエスです。
最近、登山を愛するアクティブ女子がじわじわ増加傾向にあります。私もオーストラリアに滞在していた時は、「次の予定は山へ登って自分自身と闘う」という目標を持つ女性に出会いました。そんな彼女は登山のHOW TOをあまり知らないものの、登山に必要なモチベーションの保ち方は兼ね備えていたように思えます。
登山に必要なのは、やっぱりくじけない強い意志。そんな意志の保つことの難しさと、達成感、そして改めて登山家を尊敬したくなる映画『127時間』を今回はご紹介します。
主演は『スパイダーマン』シリーズのジェームズ・フランコ。メガホンをとったのは『スラムドッグ$ミリオネア』のダニー・ボイルです。
本作は実話! 若き登山家アーロン・ラルストンのノンフィクション小説を元に製作されました。
あらすじ
ロッククライミングが大好きな登山家のアーロン・ラルストン(ジェームズ・フランコ)は週末にアメリカ・ユタ州のブルージョン・キャニオンを目指します。登山に慣れていて、なおかつ冒険家の彼は行き先を誰にも伝えず出発。しかし、そこで突如落石事故に見舞われてしまうのです。腕が岩と崖に挟まってしまったアーロンは必死で冷静を保ち、どうやったらこの状況から脱出できるのか手持ちのアイテムから必死にアイデアを練り出そうとします。
大好きだった開放感あふれるブルージョン・キャニオンも、奥深くで腕が挟まった状態のアーロンからすれば絶望的なロケーション。
助けが来ない彼が最後に下した決断とは……
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絶望的シチュエーションなのに前向きな姿勢を忘れない
この作品が教えてくれたこと、それはたとえ絶望的なシチュエーションであっても前向きな姿勢で、命を諦めない精神を保つこと。きっと「生きたい」という思いが強くなければ、彼はすぐにでもパニックに陥り、命を落としていたでしょう。また、腕を挟まれて数時間が経った時、体の限界と共に幻覚がアーロンを襲います。その幻覚は、彼の今まで築いてきた人間関係への後悔と感謝でした。
そんな彼が耐えた127時間、きっと登山に挑戦する人が見れば、登山前に精神的に準備しておいた方がいいことが見えてくると思います。
また本作はサバイバル・ドラマですが、構成がとってもポップ。それはアーロン本人の性格を表しているのでしょう。登山で見舞われた災難は、100パーセント悪いものじゃない、自分の人生も見直すことができる、というメッセージなのだと思います。
きっとこんなハイレベルな登山を目指す方は少ないかもしれませんが、もし自分自身に挑戦してみたいという方は、ぜひ彼からインスピレーションを受けてみてくださいね。
この記事を書いた人
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神戸出身。音楽業界で様々な業務を経て、現在デザイナー&映画ライターとして活動中。
ライブやフェス、舞台等、感動を直接肌で感じれる場所が大好物。
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