みなさんこんにちは。Lilcono映画ライターのトキエスです。
イギリスのメガヒットロマンティックコメディ作品『ブリジット・ジョーンズの日記』で知られるシャロン・マグワイア監督。彼女、実はサスペンス作品でも監督を務めていたんです!
それは、クリス・クリーヴの小説を原作にした『ブローン・アパート』。
『彼が二度愛したS』のミシェル・ウィリアムズが若い母親、『ムーラン・ルージュ』のユアン・マクレガーが恋人を好演。
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あらすじ
舞台はロンドンのイーストエンド。そこに住む若い母親(ミッシェル・ウィリアムズ)は爆弾処理班の警官である夫と4歳の息子と暮らしていました。
夫婦間はとっても冷めきった状態。仕事でのストレスか夫は妻に冷たくあたり、妻も毎回爆弾処理に行く夫の無事を祈る日々が辛くなっていました。
ある夜、一人でパブへ出かけた彼女は記者の仕事をしているというジャスパー(ユアン・マクレガー)に出会います。猛アタックしてくるジャスパーは近くに住んでいるということもあり、関係を持ってしまうのです。
街で大人気のサッカーチーム、アーセナルの試合日。息子と夫は試合を見に行くためにスタジアムへ向かいます。その間に彼女はジャスパーを家に招き入れ再び激しく抱き合います。しかし、テレビではスタジアムの大規模な自爆テロが放映。
彼女たちは急いでスタジアムに向かいますが、夫と息子を失ったことを知り絶望します。
まさかの不倫中に、こんなことになるとは……。罪悪感に襲われた彼女でしたが、ジャスパーと共にテロの真相を突き止めることに。
罪悪感の中から芽生える正義感
絶望的な彼女を救ったのは、記者のジャスパー。彼はもともとゴシップ記事専門の記者でしたが、「もしかしたら自分もスタジアムで死んでいたかもしれない」と、真実を突き止めるために記者のネットワークを使い、当時スタジアムに足を運んでいたリストや防犯カメラを入手します。
ジャスパーの行動からは罪悪感から生まれた正義感が垣間見えます。
テロが珍しくなくなりつつある現代だからこそ、自分の正義感の維持の仕方、少ない情報でも分析することの大切さを本作で学べた気がします。
重くて、暗くて、とっても切ない。そんな本作ですが、全編女性目線で描かれているテロを題材した作品は少ないので、きっと女性がみると共感できる部分が多々あるのではないでしょうか。
じっくり見るからこそ、作品の良さを知ることができる。そんなサスペンス映画でした。
この記事を書いた人
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神戸出身。音楽業界で様々な業務を経て、現在デザイナー&映画ライターとして活動中。
ライブやフェス、舞台等、感動を直接肌で感じれる場所が大好物。
音楽、映画、海外のお役立ち情報を随時発信中。
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