リルコノ
2017/11/28 07:11

“最高のゲイ映画”という賞賛だけでは勿体無い傑作『ブロークバック・マウンテン』

女子目線、大人のレビュー

みなさんこんにちは。Lilcono映画ライターのトキエスです。

日本ではボーイズラブというジャンルが女性に人気だったりしますが、私は全く無知で男性同士の恋愛ムービーや漫画を見たことはありませんでした……が! 「ゲイ・カウボーイ・ムービー」として知られる『ブロークバック・マウンテン』2005年に製作されたのに海外で未だに高評価! たくさんの外国人におすすめされたので観賞することにしました!


それがまた、「最高のゲイ映画」と賞賛されるだけでは勿体無い!
本当に純愛を貫く素晴らしい作品だったので、今回ご紹介しようと思います。



 

あらすじ

舞台は1960年代のブロークバック・マウンテン。そこで羊の放牧の仕事を一緒にすることになったイニース(ヒース・レジャー)とジャック(ジェイク・ギレンホール)は徐々に友情を育んでいました。

しかし、とある夜にジャックにテントの中へ誘われ、二人は一線を超えてしまいます。抑えきれない何か熱い感情をお互い抱いていることに気づいた二人でしたが、放牧の仕事の契約が終了したため、二人は再会を約束しないまま別れてしまいます。
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それから4年が経ち、ジャックがイニースの家を訪ねます(その間に二人はそれぞれ結婚し、子供にも恵まれていました)。再会した途端、以前抱いていた熱い感情はお互いにまだ残っていたことを確信、アパートの影で激しくキスを交わします。

しかしイニースの妻であるアルマ(ミシェル・ウィリアムズ)はその現場を目撃してしまうのでした(このことがきっかけで夫婦の間に徐々に亀裂が入ります)。

イニースを純粋に愛し、一緒に暮らしたいと願うジャック。
9歳の頃に目撃したゲイ差別者による同性愛者の虐殺の様子が忘れられず、また家族を捨てるつもりもないイニース。

そんな二人のそれぞれ違った考え方が純粋な恋愛に変化をもたらし、それはやがて人生を狂わしてしまうほどに……

 

キャストが豪華

イニースを演じたのはヒース・レジャー。2008年に惜しくもこの世を去ってしまった俳優ですが、本作で、ニューヨーク映画評論家協会賞などを受賞し、アカデミー主演男優賞にもノミネートされました。ヒースと相手役のジェイクは20歳から40歳まで20年に及ぶ役柄を演じたことにより、絶賛を受けたのです。しかも、イニースは普段は静かで口数少ないですが、激昂すると感情を爆発させるという二面性を持っていて、その演技が高評価だったようです。

ちなみにイニースの妻、アルマを演じたのはミシェル・ウィリアムズ。本作で共演した二人は婚約し、子供にも恵まれました。
本物のカップルが、本作で夫婦を演じてるってなんかすごい。

他にも、ジャックの妻を演じたのはアン・ハサウェイ。ジェイク・ギレンホールとアン・ハサウェイは、のちにラブコメ『ラブ&ドラッグ』でも共演し、激しく愛し合うカップルを演じていました。

そのためこの2組のカップルは私からすると、とてつもなく豪華。

同性愛を理解できないという人でも、きっとイニースとジャックの純愛が心に響くことでしょう(私がそうでした)。この映画は純粋なラブストーリーなのです。この切ないラブストーリーは何か人生について深く考えたいな〜という時にオススメです!


 

この記事を書いた人

トキエス
トキエス
神戸出身。音楽業界で様々な業務を経て、現在デザイナー&映画ライターとして活動中。
ライブやフェス、舞台等、感動を直接肌で感じれる場所が大好物。
音楽、映画、海外のお役立ち情報を随時発信中。
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