1994年の『エキゾチカ』は第47回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門で上映され、国際映画批評家連盟賞を受賞した、鬼才アトム・エゴヤン監督が手掛ける官能サスペンス『クロエ』。
若手実力派女優で、数々の有名作品に出演するアマンダ・セイフライドがミステリアスな娼婦役を演じている。
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ポニーキャニオン (2011-11-02)
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産婦人科として成功し、大学教授の夫と幸せな生活を送っていたキャサリン(ジュリアン・ムーア)。
夫の誕生日パーティーの日、「飛行機をわざと乗り遅れて、教え子と過ごしたのではないか?」と疑いだす。
そして疑わしいメールも発見。そんな時、偶然出会った娼婦のクロエ(アマンダ・セイフライド)に夫を誘惑してほしいと依頼する。
何一つ不自由なく、誰もが羨む生活していたキャサリンが「浮気を疑う」というたった一つ行動で、すべてを狂わしていく本作は、女性ならではの恐怖・不安・ヒステリックな部分をうまく表現している。
そして、『TIME』や『マンマ・ミーア』『ジュリエットからの手紙』など、数々の役柄を演じてきたアマンダ・セイフライドが、今までのイメージを覆す「娼婦」とゆう役柄に挑戦しているのも見どころ。
寂しがりやな面と裏の怖さを醸し出す、ミステリアスな目の演技に注目してほしい。
女性なら誰しも思う「いつまでも愛されたい」「自分が一番であってほしい」という願いと、相手を疑う不信感みたいなものが入り混じって、自分自身を追い込んでしまう。
その魔のサイクルみたいなものが、うまく表現されているのではないだろうか。相手を信頼することを忘れ、自分の気持ちを前に出しすぎると、自分の首を自ら絞めているということになる。
そんな恐怖ともいえる教訓が本作にはたっぷり詰まっているのだ。
パートナーの浮気が気になったりしている人は本作を見て、恐怖を覚え、一度自分自身を落ち着かせてみてはいかがだろうか。
この記事を書いた人
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神戸出身。音楽業界で様々な業務を経て、現在デザイナー&映画ライターとして活動中。
ライブやフェス、舞台等、感動を直接肌で感じれる場所が大好物。
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