リルコノ
2014/08/18 09:08

僕らの食料システムはおかしい by バーク・ベア

さぁ、野菜もどんどん収穫できる季節。お店の店頭にも色とりどりの果物や野菜がおいしそうに並んでいます。

ted
Lilcono(リルコノ)ライターのるぃです。
今日はそんな昨今の食糧事情に物申す11歳の男の子のプレゼンテーションをお届けします。



11歳のバークは、普段口にしている食べ物が一体どのようにして手元にくるのかに疑問を持ち調べ始めます。子供が過ごす生活環境の中で企業によるあまりにも多くの広告を見かけると言います。それらはカラフルなパッケージに彩られ、おもちゃのおまけが付いていたり、おおよそ子供を利用して親に商品を買わせる手法であることは間違いないのです。

幸せな牧場
バークは、自分が食べている肉は緑の芝を悠々と食べ歩く牛がいる農場や、泥の中を転げまわる豚のいる牧場から来るものだと思っていました。が、調べれば調べるほど現状とは程遠く異なることがわかったのです。

CAFO
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遺伝子操作された食物

よく聞く遺伝子組み換えは遺伝子操作されて育てられた食物。例えば、魚からDNAを抽出してトマトに取り込み育てます。バークは言います、僕はトマトも魚も好きだけど、こんな遺伝子操作されたものは気持ち悪い!!と。これは自然の摂理に反しています。それに、このような遺伝子操作されたとうもろこしを食べたラットは肝臓や腎臓から毒素が検出され、炎症や病変を起こすことも証明されています。
遺伝子操作

大規模畜産農業の現実

こういった遺伝子組み換えがされたとうもろこしを飼料に使っているのはもちろんのこと、飼料となっている食物は化学燃料に由来する化学肥料を土に混ぜた土壌で作られています。そして、害虫除去剤などの有害化学物質を散布して見た目をキレイに保ち、放射線照射によって日持ちするようにして、何千キロ離れたスーバーへ届けるのです。汚染された土壌は雨が降れば土に浸みる水に溶け川に流れ、僕達の口い入る水の水質に影響するのです。
遺伝子組み換え実験

オーガニック野菜は高い?

オーガニック野菜は高いと一般に言われますが、本当にそうでしょうか。今やいろんな市や町でマーケットが開かれ、農家の人から直接買うこともできます。そして計算してみました。地元の農家の人たちへお金を払ってオーガニック野菜を購入するか、ゆくゆく病気になって何十何百万ものお金を病院へ払うか、僕の答えは明確です。

Cost of organics
だから、皆さんが地元を考え、地元の農家を知り、オーガニック野菜を買えばこの間違った食料システムを変えることができるのです。

いかがですか?とても11歳の男の子のプレゼンテーションとは思えない出来です。もちろん、大型産業農法には賛否両論あります。世界の人口は増え続け食べさせなきゃならないアメリカの言い分も一理あります。日本はラッキーなことに国が小さいので、極端なことをしなくても国の端から端までそうかからずに物を運べますが、それでも多くの食物を海外からの輸入に頼っています。各国は国レベルで「いかに食わすか」を考えているとしたら、各人は個人の自由選択で自分の口に入るものを選ぶのが当然なのではないでしょうか。「道の駅」や週末に行われるマーケットで新鮮・安全で美味しい食べ物を手の届く値段で手にいれられたら、1日3食の食事も今までと違って感じられるのではないでしょうか。

この記事を書いた人

るぃ・ベジェン
るぃ・ベジェン
英語科卒。百貨店と貿易物流会社を経て、カナダ・バンクーバーにてマーケティングとギャラリーマネージャーを経験。
帰国後、某大手企業にて翻訳/通訳/事務を通して日本と米国を行き来。
Foodieとしてレストランやカフェに通うと共にアラサーの体をいたわりホームクッキングにも精を出している。
安くて良いものを探す関西人魂は海外でも健在。海外から様々な切り口でライフスタイルを執筆。
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